「うわ〜。思ったより綺麗んだ。」
私は聖浄高校二年、神田優華。
今日は担任の先生の部屋に及川奈央お邪魔しちゃった。
先生の部屋は小さいけれど、こざっぱりしてた。
「おう、なにもないからな。優華あがれ」
「は〜い、おじゃましま〜す」
今日は、ついに決行しちゃった。先生のおへや襲撃及川奈央。
アパートの前でね、待ち伏せしたの。
この間は、キミエが一緒だったから、立ち話で引き上げたけど、 今日は奥の手使っちゃった。
「トイレはそこだぞ。」
「はぁ〜い」
トイレなんか、行きたくないんだけれど、我慢が出来ないーっていって、 中に入れてもらったんだ。
だから、しょうがない。形だけでも及川奈央行っておこう。
「暖かいココア入れるから、それ飲んだら、帰るんだぞ」
トイレから出ると、こたつの上にココアのカップが二つ置いてあった。
アパートの前で待ち伏せしてると、及川奈央寒かったんだ〜。えへへ、ラッキー。
「は〜い。いただきま〜す。」
私は先生の向かいに座って膝をこたつの中に入れて、ココアをいただいた。
先生はウチの高校の中でも数少ない
かっこいいし、ハンサムだし、やさしいし、モテモテ。
教科は政治・経済なの。ちょっと、 というか、かなり苦手な教科なんだけれど、がんばって勉強する気になってるの。
でも、こうして先生の部屋で及川奈央こたつにひざ入れてると、なんだかムラムラしちゃう。
冬っていいなぁ。ちょっと足を崩しちゃおう。
きゃ。先生のあぐらのお膝にさわっちゃった。